女性の自立と働き方改革 |
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女性の自立と働き方改革/陽子のアナログ経営学 |
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※ <>は、掲載日、または改訂日です。 |
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第1節 アルバイトでの仕事 |
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セミナーの練習 |
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勤め先の男性、鈴木さんが、アルバイトの3人を前にして、話を始めました。
まだ暑い、9月の第3火曜日の午後です。
「皆さん、こんにちは!15回実施するセミナーの練習の3回目を実施します。今は、午後の2時半ですね!セミナーは、前回と同様、90分間です。
それから、前回も申し上げましたが、スマホの着信音は消して、充電をしたい方はコンセントを利用してください。
準備はできましたか!今から、第3回目のセミナーの練習を始めます。
セミナーについては、だいぶ様子を掴めてきたと思います。
今日は、パート勤めの長所、短所について考えてみます。皆さんは、現在、パート勤めをしていますよね!実際にパート勤めをしていると、良いところや良くないところを実感できていると思います。
今回は、恵利さんに、パート勤めの長所と短所を説明してもらいます。お願いします。」
「恵利と申します。
学校を卒業して、就職活動で内定をいただいた会社に正社員として勤めていました。6年ほど前のことです。仕事は、一般事務です。社内で好きな男性ができ、その男性は先輩で、優しくしてくれましたので、結婚を前提にお付き合いをすることになりました。
勤めていたのは、あまり大きな会社ではありませんでした。それで、社内恋愛の噂が流れると男性の出世に影響すると言われましたので、退社をして、今の会社にパートで勤めています。
パート勤めをしている今の仕事は、スーパーのレジが中心で、ときどき不足した商品を補充する仕事をしています。仕事は、一旦覚えると、特に考える必要がなく、グループ長の指示に従って仕事をし、帰りの時間が来るのを待つ毎日です。実際には、週に3日の勤務ですが・・・。」
「パート勤めの長所は、仕事に深入りしなければ、毎日を気楽に過ごすことができます。上司から言われた仕事だけをする毎日は、責任を負うこともなく、ストレスが蓄積されることもありません。そして、早めに申し出ておけば、休みは容易に取得することができました。
上司からは、仕事内容や進め方について、意見を言うことを止められていました。ですから、私たち、パート勤めの従業員は、戦力ではなく、駒に近いと思います。
短所は、仕事をしている感が無いことです。会社勤めのころは、上司に煽られて仕事をしていました。上司は、一日にこなせない仕事量を平気で持って来て、それなのに『残業は困る!』と言う始末でした。そのころは、オーバーワーク気味の仕事に疲れが溜まっていました。しかし、現在は、責任を負うことがない仕事をしていることに不安を感じるようになっています。贅沢な話ですが、最近では『責任を負うような仕事をしたい!』と思うようになっています。
一息入れさせてください。」
「続けます。仕事は、成果を期待されるからこそ熱を入れることができると思います。期待されないようであれば、手抜きではありませんが、中途半端な気持ちで仕事をすることになります。
私自身は、仕事疲れのストレスではなく、今現在は、期待されないことのストレスを体感しています。それで、会社や上司にもよると思いますが、長い間パート勤めをしていると、それに見合った体質になってしまうのではないかと、不安を感じるようになっています。早く仕上げようとか、改善しようとする考えが薄れてきている自分のことを、最近では怖くなっています。」
「考えることを忘れた人間は、動物と同じだと思います。本能のまま行動する動物と同じです。働く人によっては、パート勤めを上手に利用しています。でも、私のような世代の人間にとっては、墓場のような感じさえしています。
私が、鈴木さんのアルバイトに応募したのは、募集のポスターに『女性の自立』と『働き方改革』と書いてあったからです。パート勤めを卒業できるヒントを得ることができるかもしれないと思ったからです。
もう少しよろしいでしょうか!」
「どうぞ!」
「パート勤めの長所、短所は、パート勤めをする理由を考えるとわかりやすいと思います。
パート勤めをする理由は、いくつか考えられます。主な理由は、次の3つになると思います。
最初は、収入目的です。お金の使い方は、生活費、個人的な買い物、旅行費や交際費など、そして、住宅や車両購入のローン支払いなどと思います。借金の返済と言う人がいるかもしれませんより豊かな生活を求めるためのパート勤めです。
2つ目は、暇つぶしです。人間は、何かをしていないと不安になります。毎日が家事だけの生活では、ストレスが溜まってしまいます。それで、週の何日かはパートに出ることで、少しだけですが、ストレスの解消になります。しかも、パート勤めの場合は、責任を追わないことが大きなメリットです。
3つ目は、仲間外れの防止です。女性は、多くがヨコの人間関係で生きています。同類の女性の何人かが集まって、夫や男性、職場の上司などに対しての不満や愚痴を言い合い、噂話などをします。その関係を維持するためのパート勤めです。パート勤めは、不満や愚痴の言い合いや噂話を円滑に行うための情報収集にも役立っています。
私の場合は、2つ目の暇つぶしになります。以上です。」
「恵利さん、ありがとうございました。
恵利さんの説明について、意見や質問はありますか?」
「理沙です。
私も、恵利さんと同じ考えです。ポスターで『女性の自立』と『働き方改革』という言葉を見つけたからです。
恵利さんがおっしゃるように、若い世代の女性は、パート勤めをしてはいけないような気がしています。それは、充実した仕事時間を過ごせないからです。恵利さんは、パート勤めの人を駒と言いましたが、確かに駒として動かされていたら、考えることを忘れてしまいます。パート勤めの人に考えることをさせないのは、人件費の節約にもなっていると思います。考えさせるような仕事であれば、1,000円や1,300円程度の時給では、応募者はいないと思います。
最低賃金スレスレで雇うためには、何も考えさせない作業員として募集することになります。」
「理沙さん!ありがとうございました。
これで、3回目のセミナーの練習は終了します。
15分ほど休憩をして、5時半まで、決められた作業をしてください。」
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少子化と少子化対策について |
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9月の第4火曜日の午後2時半です。
今日は、4回目のセミナーです。
「4回目のセミナーを開始します。
少子化が社会問題化しています。そして、日本人の人口減少が続いています。少子化と人口減少は、経済人の立場で考えれば、労働力の不足と消費の減少に直結し、あまり良い状況ではありません。少子化がさらに進めば、社会福祉や高齢者福祉の予算の減少も覚悟する必要が出てきます。経済を始めとする世界的な競争力も低下します。
それで、今日は、少子化と少子化対策について考えてみたいと思います。
早速ですが、少子化と少子化対策について、陽子さんの考えを説明してください。」
「はい!私は、陽子と申します。
大学生のとき、就職活動をして、内定をいただいた会社に入社しました。そして、4月から社会人としての一歩を踏み出すことになりました。その後、オリエンテーションが終わって、配属先が決まり、環境に慣れてきたと思ったら、ゴールデンウイークです。
ゴールデンウイークが終わって、配属された部署で新入社員の歓迎会を実施してくれました。実は、私は、その新入社員歓迎会が原因で会社を6月末で辞めました。3ヶ月だけの正社員、たぶん、試用期間扱いなのでしょうけど、7月からは、飲食店とスーパーの2ヶ所でパート勤めをしています。
ダブルワークなのですが、収入は少なく、いっぱいいっぱいの生活をしているのが、実際のところです。
今は、会社勤めを我慢できなかった自分を反省していますが、パート勤めで良かった点もあります。それは、私が、今、ここにいることです。この場所にいて、何となくですが、自立を学べそうな気がしたのです。
と言うのは、今回のセミナーの練習は、4回目ですが、このセミナーは、アルバイトの中で実施されています。賃金をいただきながら、セミナーで学べる幸運に出会ったことです。それで、賃金を支払ってでもセミナーを実施しているのは、所長さんに何らかの魂胆があるような気がしています。それで、私は、所長さんの魂胆に賭けてみようと思いました。」
「前置きが長くなってしまいました。
本題の説明に入らせていただきます。まず、『少子化と少子化対策について』ですが、少子化に至っている原因を核にいしていく必要があります。
原因を確認できた後に、その対策を考えるようになります。」
≪中略≫
「陽子さん、ありがとうございました。
時間に、あまり余裕がありませんが、陽子さんの説明に対して、意見や質問がありましたら、挙手をお願いします。」
「はい!理沙です。少子化対策の中で、男性との関係が語られていません。陽子さんは、妊娠するためのセックスと楽しみのためのセックスをどのようにお考えですか?」
「最近、望まない妊娠が問題になっています。女性が気持ち良くなってしまうと、ガードが甘くなってしまいます。それは、女性だけの責任ではなく、男性にも責任があると思っています。
男女ともに、ある年齢に達すると、生殖機能が高まり、異性との接触を望むようになります。そのことに異論はありません。私自身は、楽しみのセックスもあり得ることだと考えています。ただ、望まない妊娠や感染症、セックス依存など、女性が身を護るのは、女性自身の問題でもあります。
女性は、男性に褒められ、優しさに遭遇すると、思考能力を著しく低下させます。そして、流れるように男性を受け入れてしまいます。女性自身が判断できない状況で、男性を受け入れるのは、好ましくありません。女性が拒絶できないのであれば、それは女性の席んだと思っています。」
「理沙さんが指摘されたように、私も、楽しみのセックスは存在すると考えています。でも、それは、女性の決断において行われることが必要だと思います。
私の主観ですけど、意外にも男性に、野性的に突っ込まれたほうが感じるような気がしています。ですが、そのような場合においても、セックスの可否を女性が決めることにしておけば問題ないと思います。ただ、男性との関係においては、絶対に安全確認を怠らないことが重要だと思います。
安全があってこその、楽しみのセックスだと思います。」
「陽子さんありがとうございました。
時間ですので、15分の休憩をして、決められた作業をしてください。」
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アルバイトの応募 |
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8月の上旬、近所のスーパーに行ったとき、地域の掲示板にアルバイト募集のポスターが貼ってありました。ポスターは、A4版の自作のようです。
募集をしているアルバイトは、毎週火曜日の午後2時半から5時半までの3時間です。アルバイトの期間は、9月から12月までの15回と書かれています。11月までは週に4回、12月は3回のようです。
賃金は、3時間で8,000円です。その賃金には、通勤手当と勤務前後の10分間の手当を含んでいると書いてありました。作業をする3時間の時給は、2,000円ほどと思われます。
仕事の内容は、資料の整理、1階水回りの掃除、そしてセミナーの見習い参加です。セミナーのテーマは、『女性の自立』と『働き方改革』と書いてありました。
応募条件は、禁煙者であること、積極的に行動できること、そして、20才から40才までの女性です。
私は、『女性の自立』と『働き方改革』というセミナーの内容に興味がありましたので、ポスターをスマホで撮影して帰ってきました。アルバイトをするのは、『NK可能性性研究所』ですが、この『可能性』という言葉にも興味がありました。
私自身は結婚後の暇つぶしでパート勤めをしていますが、責任を負わない仕事の繰り返しで、少し不安になっていたところです。それで、自分に新しい空気を吹き込もうと考えていたところでした。
採用されるのは3名と書いてありましたので、早速電話をしてみました。電話の相手は、落ち着いた対応の年配の男性のようです。私は、3番目の応募で、先着順に面接をしてくれるようです。8月の第三火曜日の午後2時半から20分ごとに穿設を設定しているらしく、私の面接開始時間は、午後3時10からです。
8月の第三火曜日の午後3時に指定された場所に行きました。
住宅の一室が事務所のようで、そこで面接が行われているようです。玄関前に到着すると、玄関ドアに張り紙がありました。『面接の方は、玄関ドアを開けて、中にお入りください!』と書いてあります。
アルバイトをするのは、『NK可能性研究所』と言い、個人事業の研究所のようです。
廊下の椅子に座っていると、面接を終えた女性がほっとした様子で事務室から出てきました。
「恵利さん、お入りください!」と、私が呼ばれました。
「はい!」と返事をして、ドアを開けて室内に入りました。
面接者と対面した椅子に座る前に、履歴書を渡そうとしましたが、「履歴書は、採用されたときにいただきます!」と言って、受け取りませんでした。
面接をしてくれたのは、鈴木さんと言う方です。
面接での質問は、いくつかありましたが、記憶に残っているのは、2つです。
一つ目の質問は、「お酒を飲みますか?」でした。
私は、「お付き合い程度であれば、お酒をいただきます。でも、実際には、好きなほうかもしれません。」と答えました。
次は、「この質問は、答える義務はありません。支障があれば、答えなくても結構です。」と言って、次のような質問をしました。
質問は、「あなたは、セックスは好きですか?」でした。
緊張していましたので、私は、「セックスは、とても好きです。でも、結婚をしてから以降は、3年ほどご無沙汰です。」と答えてしまいました。
鈴木さんは、「あなたは、とても可愛いですね!正直でいいですね!」と言ってくれました。
面接が終わって、翌日、或いは明後日に採否の連絡をいただけるようです。
私は、希望する連絡の時間を鈴木さんに伝えました。
希望した時間に鈴木さんから採否の連絡がありました。無事、採用されました。
その後、「あなたは、セックスは好きですか?」と言う質問について、特に気になりました。「支障があれば、答えなくても結構です!」と言われたものの面接してくれた鈴木さんは、セクハラの指摘を特に恐れていたように思います。でも、セクハラの指摘をされる危険性があるのに、なぜそのような質問をしたのか疑問が残りました。
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短期アルバイトの初日 |
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9月の第1火曜日です。
アルバイトとして採用されたと思われる3人が鈴木さんのお宅の玄関前に、午後2時半の少し前に集まりました。
面接のときと同様に、玄関ドアに張り紙がありました。
『アルバイトのお仕事で来られた方は、玄関ドアを開けて、事務室の中でお待ちください!』と書いてあります。私たち3人は、お互いに名前を名乗り合いました。
小さな声で雑談をしているとき、鈴木さんが事務室に入ってきました。
≪中略≫
「理沙さん、ありがとうございました。
質問や意見は、ありますか?」
「陽子です。
理沙さんは、税金の無駄使いに強く意識が向いているように感じます。
私も、似たような考えを持っています。私たちは、政府や行政に頼り過ぎているような気がします。それを企業が利用しているのだと思います。その結果が、格差の拡大だと思います。企業は、大切な社員教育を他人任せにし、懐を膨らませています。しかし、労働者の賃金は、安いままです。これでは、ますます格差は拡がります。
格差が拡がると、底辺では犯罪が多くなります。その日の食べ物が手に入らなければ、他人の物を奪うようになります。そして、住みにくい社会になってしまいます。
私も理沙さんがおっしゃるように、労働者を利用しての税金の無駄使いはやめて欲しいと思います。必要な『リスキリング』は、自分自身で考えて行えばいいと思います。」
「陽子さん、ありがとうございました。
恵利さんからは、ありますか?」
「恵利です。
私も、税金の無駄使いには反対です。そして、大企業を相手にした補助金も、反対です。ただ、これらのことを許しているのは、私たちです。私たちが、情報を得て、学んで、的確な判断を下すことが必要と思います。
そして、政府だけでなく、私たちにしても、長期ビジョンを明確にする必要があると思います。長期ビジョンが明確でないために、その場その場で、有力な企業や政治家に利用されてしまうのです。
『リスキリング』に関する政府の施策に似たようなことは、今後も行われると思います。『旅行支援』なども同じと思います。実際には、旅行に行けない人もいるのですから、ある種の差別だと思います。得をするのは、旅行業界といつでも旅行に行ける裕福な人たちです。
愚痴や不満になってしまいましたが、できれば、『愚痴や不満を言わなくてもいい社会!』を目指した生き方をしたいと思います。」
「本日は、1回目のセミナーの練習をしました。
今後もこのような感じで進めていただければと思います。
お疲れさまでした。」
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5回目のセミナー |
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「セミナーを始める前に、2つお知らせがあります。
一つ目は、セミナーの進行役を皆さんの持ち回りでお願いする件です。これは、説明が二巡した後の7回目からになります。どのようなことを参加者に質問をするかは、進行役の方にお任せします。
二つ目は、アルバイトが終了した後に、居酒屋さんなどで歓談できればと考えています。僕自身、若い皆さんの考えなどをお伺いしたいと思っていました。それで、アルバイト終了後に居酒屋さんで歓談の時間を作りたいと思います。この居酒屋さんへの参加は、アルバイトのじかんがいですから、参加は、任意です。なお、居酒屋さんの費用は、すべて僕が負担します。居酒屋さんでの歓談は、おおよそ1時間半から2時間を予定しています。以上がお知らせです。」
「5回目のセミナーを始めます。
今回は、シニアビジネスについてです。シニアビジネスとは、高齢者をお客様にした商売を言います。どのような商売がシニアビジネスなのか、その功罪を説明してください。今回説明していただくのは、理沙さんです。」
≪中略≫
「理沙さん、ありがとうございました。
理沙さんの説明について、ご意見や感想はありますか?」
「陽子です。説明の終わりのほうで、特殊詐欺を防止するためには、若い人の支援が必要だということ。さらに、若い世代の人が、約款や規約などの小さな文字を読んであげて、シニア世代が判断するための情報を提供してあげることが重要だと話されたことは、重要だと思います。
私は、シニア世代をターゲットににした商売が、そもそも怪しいと思っています。
リフォーム詐欺なども特殊詐欺と同じです。工事をした量で請求額が決まるのではなく、相手がお金を支払いそうな状況を判断して請求額が決まってしまうことのようですから、完全な詐欺です。緊急を要する工事や作業などは、特に注意が必要です。
住宅のリフォームや水漏れ修理などでは、室内に見えるところに金目のものを置かないようにします。悪徳業者は、その金目のものを見て、請求額を決める傾向があるからです。」
「陽子さん、ありがとうございました。
これで、5回目のセミナーを終了します。15分休憩、5時半まで作業をして、本日のアルバイトは、終わりになります。
その後、居酒屋さんでの歓談があります。よろしくお願いします。」
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居酒屋さんで |
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今日は、皆さんに、居酒屋さんに同行していただいて、とても感謝しています。そして、感激しています。若い女性の考えをお伺いするのは、とてもありがたいことですし、嬉しいです。
と言うのは、僕たちの世代は、若い女性に興味はありますが、接点は、あまりありません。
僕自身は、女性からのパワハラやセクハラを恐れていて、質問の内容によっては、嫌われるという不安があるからです。
でも、社会は、としよりだけではありません。共存し、協調して生きていく必要があります。私たちは独りでは生きていけないからです。それで、居酒屋さんでの歓談をお願いしたわけです。」
「陽子です。居酒屋さんでの歓談は、私たちも求めていました。
私たちの取り柄は、若さです。鈴木さんのような年配の男性は、豊富な知識や経験をお持ちです。両者のの良いところを合わせれば、何かが生まれそうな気がします。
セミナーでは、どうしても固い話になりますが、お酒を飲みながらであれば、少し柔らかい話もできそうな気がします。
ただ、鈴木さんがこの居酒屋さんの費用も負担していただけることには、少し疑問が残ります。」
「いや、僕がお願いしたことですから、僕に負担させてください。
僕が負担しているからと言って、話す内容を遠慮する必要はありません。自由にお話を進めていただければと思います。」
「私たちは、鈴木さんにお返しするものがないのですけど!
鈴木さんが狙っているのは、私たちの身体ですか!そのようには感じませんけど!
ほんとうに甘え続けてもいいのでしょうか!」
「大丈夫です。
皆さんのような若い女性の雰囲気の中にいるだけで十分です。
そのように考えれば、居酒屋さんの飲食費などは、安いものです。」
「恵利です。早速ですが、鈴木さんにお伺いします。
アルバイト応募の面接のとき、鈴木さんに質問されたことが気になっていました。
その質問のひとつは、『お酒を飲みますか?』でした。
このことは、この場所に来たことで、何となく理解できました。お酒が入ると、人間味がある軟らかい話が話ができますよね!そして、話している人の性格なども見えてきます。鈴木さんは、そのことを意識していたのだと思います。
二つ目は、『セックスは好きですか?』でした。
面接のときは、『セックスは、とても好きです。でも、結婚をしてから以降は、3年ほどご無沙汰です。』と、答えたように記憶しています。
この質問の真意についての答えは、まだ導き出せません。でも、私の推測では、セックスが好きか、嫌いかではなく、鈴木さんは、正直に答える人物なのかを確認していたように思います。
私が、思うのは、セックスを経験したことがある若い女性であれば、ほとんどの人は、セックスは好きだと思います。ところが、男性が、純真や処女を期待していると思い込み、無理して上品で清楚を装った回答をする女性がいるかもしれません。正直ではない女性です。
私は、結婚をする前に、夫の指示でいろいろなことを経験しましたが、過ぎ去ってみれば。いい思い出です。そのときは嫌なことでも、セックスを嫌いになることはありません。
でも、結婚後は、ほんとうにご無沙汰なのです。」
「恵利さん!私も『セックスは、とても好きです!』と答えたように思います。実際に好きですから、嘘は言えません。」
「私も、陽子さんと同じように『好きです!』と答えました。
それで、鈴木さんは、セックスが好きな女性を採用したのですよね!」
「結果的には、そうかもしれません。
真意は、恵利さんに開設していただいたとおりです。
でも、若い女性とのセックスには、興味はありますよ!するか、しないかは、別の話ですけど、そのようなことを考えている生活は、楽しいじゃないですか!若返りにも効果があると聞いています。」
「ちょうど恵利さんは、鈴木さんの隣に座っています。
鈴木さん、少しちょっかいを出したら、いかがですか!
恵利さんは、ご無沙汰のようですから、ちょうどいいじゃないですか!
ヤダーッ!恵利さん、顔が赤くなっていますよ!」
「理沙さん、主婦をからかってはダメですよ!」
「恵利さんは、先ほど、『結婚をする前に、夫の指示でいろいろなことを経験した!』とおっしゃいましたが、私は、興味があります。いつか聞かせてくださいね!」
「そのときは嫌なことで、楽しい思い出ではありませんけど、過ぎ去ったことですから、機会があればご報告させていただきます。」
「そろそろ2時間になります。
話の続きは、次回にしましょう!」
居酒屋さんでは、2時間ほど飲んで、しゃべって解散をしました。
居酒屋さんでの歓談は、おおむね2時間のようです。
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6回目のセミナー |
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10月の第二火曜日の午後2時半です。
今日は、6回目のセミナーの練習です。
「セミナーを始める前に、お知らせすることがあります。
それは、15回のセミナーに参加された3名の方に沖縄研修旅行に参加していただきたいことです。沖縄研修旅行は、来年の1月の第2週の火曜日に出発し、土曜日に帰ってくる4泊5日の旅行になります。この沖縄研修旅行は、私の提案ですから、費用は、すべて僕が負担します。負担するのは、飛行機代と宿泊費、沖縄での移動費及び4人の食事代です。
この沖縄研修旅行は、大手旅行会社のフリープランから選んで予約をします。事故のリスクを軽減するために、レンタカーは利用しません。沖縄での移動は、すべてタクシーになります。
なお、個人が沖縄から持ち帰るお土産代は、個人負担です。
皆さんに参加していただきたいのですが、最終確認を8回目のセミナーで行います。検討していただければと思います。以上が、沖縄研修旅行の概要です。」
「・・・」
「9月の上旬に第1回目のセミナーを実施して、今回で6回目になります。そして、今日で、説明が二巡します。次回の7回目からは、皆さんで決めて、順番にセミナーの進行をお願いします。
僕が進行役を担当するのは、今回で最後になります。よろしくお願いします。
では、本日のセミナーを始めます。
セミナーを実施するにあたり、僕は、実施方法や内容について、特に説明をしてきませんでした。7回目から15回目までは、皆さんが進行役を担当することになります。
それで、ここで、実施方法や内容についての整理をしておきたいと思います。
陽子さん、セミナーの実施についての要点や方法、注意点などを説明してください。」
≪中略≫
「最後に、このセミナーの特徴的なことを説明させていただきます。
一つ目は、このセミナーは、午後2時半から実施されていることです。これは、参加者が、パート勤めや無職の人であることを、ほぼ明確にしています。正社員の人は、参加できないということです。
二つ目は、セミナーにおける説明のテーマが予告されていないことです。予告されていないのですから、当然、参加者の緊張が高まります。一方、進行役としては、テーマを提起するにあたり、質問のレベルが向上します。
三つ目は、進行役が、説明する人をその場で指名することです。順調に説明できれば、説明者の緊張感と優越感、満足感が高まります。
人間は、自分の意見を聞いてもらえる場があると嬉しくなります。
注意事項としては、このセミナーの参加者は、禁煙者です。セミナーでは、電子機器の使用はは禁止になっています。
以上です。」
「陽子さん」、ありがとうございました。
陽子さんの説明について、意見や質問をお受けします。」
「恵利です。陽子さんの説明は、私としては、完璧と思います。
どこで、このように整理されたのか、聞きたいほどです。」
「これで、セミナーの練習は終わります。
15分休憩して、その後、それぞれの仕事をしてください。
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お風呂掃除を見学 |
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今日は、私が水回りの掃除を担当する日です。
洗面所に入って、着替えをして、最初にトイレの掃除をしました。トイレ掃除を終えて、再度、線メイン所でお風呂掃除のための着替えをして、浴室に入り、掃除を開始しました。
私は、Tシャツ1枚とショートパンツに着替えて、浴室の掃除をします。洋服が濡れることを気にしていたのでは、掃除が行き届かないと考えていたからです。
浴室に入って掃除を始めていると、洗面所のドアをノックする音がしました。
ノックの主は、鈴木さんでした。
「恵利さん!水回りの掃除を見学してもいいですか?」
「大丈夫です。ゆっくり見学していってください。」
「浴室の掃除をするときは、着替えるのですね!」
「はい!洋服が濡れることを気にして掃除していたのでは、中途半端な掃除になってしまいますので、私は、Tシャツとショートパンツに着替えています。
ほんとうは、裸でお風呂掃除をしてもいいのですが、他人様のお宅ですから、Tシャツとショートパンツにしています。」
「そうなのですね!ほかの人も着替えているのですね!」
「はい!理沙さんは、私とほぼ同じ服装で掃除をしています。
でも、陽子さんは、凄いんですよ!陽子さんは、お風呂掃除をするときは、裸のようです。それで、最後の点検の際は、少し浴槽にお湯を張って、自分の肌を浴槽に押し付けて、掃除の成果を確認しているようです。汚れや洗剤が残っていないか確認しているようです。
私の場合は、そこまではしませんが、お風呂掃除は、とても楽しいですよ!」
「そお!陽子さんのお風呂掃除も見学してみたいですね!
それで、恵利さんは、お風呂掃除では、どのようなことが楽しいのですか!」
「自分が薄着になると、何となく想像をするじゃないですか。
鈴木さんに言うのは恥ずかしいですけど、浴室は、裸になって利用する場所ですから、男性の下半身を想像してしまいます。それで、想像しながら、ルンルン気分で掃除をさせていただいています。お風呂掃除は、結構大変です。それで、楽しみながらやるようにしています。
私は見ていませんが、陽子さんのお風呂掃除を、絶対に見学してみてください。陽子さんの大胆さに、びっくりされると思います。」
「それは、楽しみですね!
今の恵利さんの服装は、素敵ですよ!高校生みたいです。」
「鈴木さんは、お上手ですね!
私のお風呂掃除は、最後まで見ていてもいいですよ!」
「恵利さんのお掃除をもう少し見ていたいですが、掃除の手を止めさせてはいけないので、僕は、居間に戻ります。それで、機会があれば、陽子さんのお風呂掃除も見学したいと思います。恵利さん!情報をありがとう!」
「鈴木さん、確認をしていただき、ありがとうございました。
次回の見学を楽しみにしています。」
「こちらこそ、ありがとう!お掃除が終わったら、居酒屋さんですね!
皆さんのいろいろなお話を聞けて嬉しいです。
では、居酒屋さんの時間まで、居間で待機しています。」
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6回目のアルバイト後の居酒屋で |
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6回目のアルバイトが終わって、前回と同様に、居酒屋さんに移動します。
「ビールで乾杯をしたら、それぞれで歓談をしてください。」
「乾杯!」
「前回、話題になりそうになって、お開きになりましたが、男性も、女性もですが、何才くらいまでセックスは可能でしょうか?
鈴木さんは、まだ大丈夫そうですよね!若い女性に興味があるのですから!
若い女性に興味がある男性は、若返って、高年齢でも大丈夫そうですよ!」
「理沙さんは、そのような人と関係をしたの?」
「いえ、話ですよ!聞いた話です!
でも、高齢の男性は、知識や経験が豊富ですから、やさしく対応してくれますよね!
若い人は、猪のように突進して来て、果ててしまいます。私は、若い男性の強引なセックスも好きなのですけどね!」
「理沙さんは、エッチな話のときは、積極的ですね。
ほんと、不思議ですよね!女性は、やさしくして欲しいと言いながら、そのときは、強引に突っ込んで欲しくなります。これは、私の経験上です。
『嫌だ、嫌だ!』と言いながら男性に抱き着いてしまうのです。このときの『嫌』って、反対の意味ですよね!」
「理沙さんも陽子さんも、独身で良かったですね!どこでも、誰とでも、気軽にできるじゃないですか!
私なんか、夫とご無沙汰でも、浮気はできないし、いてはいけないと思っています。」
「皆さん、女性が揃うと、いつもこのようなお話ですか!
っても楽しそうで、このような雰囲気が好きです。男性としては興味があります。」
「鈴木さんも、話の中に入ってください!
パワハラ、セクハラの指摘は、一切しませんから!」
「では、ひとつだけ質問をさせてください。
したくても、目の前に男性がいないときは、どうするのですか?」
「鈴木さん!とてもいい質問をされましたね!
私は、自分自身で処理をしています。最初は服を着たまま、その上から触ります。そして、感じてきたら、勝手に服を脱ぎ始めています。
最後は、指を突っ込んで、ひとりで喘ぎ声を出しています。声は勝手に出てしまいます。今のところ、私のひとりエッチを見た人はいませんけど、他人には見せられる状況ではありませんね!女性と言うより、『女』の衣を着た怪獣ですね!」
「私も、理沙さんと、ほぼ同じです。
でも、ひとりエッチは、寂しいものがあります。それでね、考えていることは、できれば、自分が主導してエッチなことをしたいと思っています。大学生のときは、強姦されるようなエッチを経験しましたけど、それでも気持ち良かったですけどね!実際、神秘の穴があって、別の人が棒を持っていたら、穴に棒を突っ込みたくなるのは、必然だと思います。
ときどき肉体的な男女の違いを考えてしまいますけど、男性は、果てると脱力的ですよね!女性は、余韻を楽しみたいわけです。
この前、理沙さんが、楽しみのセックスと子作りのためのセックスの話をしていました。楽しみのセックスくらいは、女性に主導権を渡して欲しいものです。」
「理沙さんと陽子さんは、楽しそうにセックスの話をされますね!私の場合は、ひとりエッチをすることもなく、できる限り我慢をします。今では、我慢をすることに慣れてしまったようです。
皆さんの期待を裏切って申し訳ないけど、結婚をすると、セックスは、まるで違ったものになります。結婚をすると、男性に限らず、女性も、相手を自分の占有物として認識するようになります。結婚をしているのですから、いつでもセックスができると思いがちですが、まるで逆です。いつでもできるから、今、セックスをする必要がないのです。
それで、セックスレスを理由に離婚する人も多いようです。理由は、『性格の不一致』です。思いは共通しているのですが、すでに自分が射止めた相手ですから、慌ててセックスをする必要がないのです。これは、私が経験していることと同じです。
夫が浮気をしている気配は無いのですが、双方共にセックスをする気配を見せないのです。それで、夫は、私から隠れて、自分自身で処理しているようなのです。言ってくれれば、私が処理してあげるのに、言わないのです。
面白い夫婦関係ですけど、そのような夫婦は、多いようです。」
「複雑ですね!
と言うことは、独身時代に思い描いていたことが、結婚をしたからと言っても実現しないわけですね!そうであれば、今のうちに数を経験しておく必要がありますね!私、もっと積極的にならないといけません。」
「もう少しで、2時間をオーバーしてしまいます。
今日は、このあたりで、続きは、また来週ですね!」
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